英国のEU離脱が確定的となりました。 このような結果になると予想した向きは少なかったと思いますが、仮にEU離脱が決まった場合の為替や株価に与える影響はほぼ予想の範囲内だと思われます。 それにしても、なんと主観を交えて予想を立てていた人の多かったことか! 英国がEU離脱を決断すれば、先行きの不透明感が強まり、リスクオフの様相が強まる、と。 そして、リスクオフの様相が強まれば、当然のことながら円高が進むであろうから、日本としては迷惑なことだと考える人が多いのは分かります。 でも、仮にそれがそうだとしても、そもそもリスクオフで円高が進むのは、日本がマイナス金利まで導入して普段円キャリートレードを煽っているからでもあるのです。 つまり、リスクオフになるとそうした円キャリートレードの巻戻しが起き…つまり円買いが起きるので円高になるのです。 安倍政権は急激に進む円高と株価の下落にあたふたしているようにも見えますが、その原因は行き過ぎた金融緩和にあるのです。 安倍総理は、それにも拘わらず、金融緩和、つまりアベノミクスをさらに加速させるとも言っているのです。 どう考えてもおかしいアベノミクス! ただ、昨日も言いましたように、こうした円高の流れがいつまでも続くとは私は思いません。 英国に倣ってEUを離脱する国が出てくると大変なことになると懸念する声もありますが、それはやや心配し過ぎではないのでしょうか。 また、仮にそのような動きが出てきたところで、そう簡単にEUがなくなってしまうとはとても考えられないのです。 私は、英国のEU離脱決定が与える影響は限定的だと見ています。 以上
英国のEU離脱でリーマンショック級の危機が起こるとは思えない
[紹介元] 小笠原誠治の経済ニュースに異議あり! | Klug クルーク 英国のEU離脱でリーマンショック級の危機が起こるとは思えない