ポンドドルは1.32台前半から1.31台後半へと下押し

 16日のロンドン市場は、ポンド売り主導で円高圧力がみられている。欧州株が大幅安となり、NY原油先物が下値を広げる動きにリスク回避ムードが次第に広がってきている。

 序盤はポンド売りが目立った。欧州株の取引開始前のタイミングでポンド売りが持ち込まれる。ポンドドルは1.32台前半から1.31台後半へと下押し。ポンド円も135円付近から134円ちょうど付近に下落した。この日は特段のポンド関連の材料はでてきていないが、前日の英中銀議事録で、追加利下げの可能性が指摘されており、これが再認識された可能性がある。

 また、ヤズベツ・スロベニア中銀総裁は、ECBは現状政策を変更する必要ない、との認識を示した。このところ、ECB関係者からは追加緩和措置に慎重な発言が散見されており、前日の英中銀とは対照的な事象となっている。

 欧州株は大幅安。ドイツ銀株が大幅安となっている。米司法省がドイツ銀行に対して、過去の米国内での住宅ローン担保証券(MBS)の不正販売問題を巡って140億ドルの和解金を支払うよう要求したと報道された。ドイツ銀株が一時8%超安となるなかで、銀行株全般に大幅安となった。

 ユーロ相場はポンド安に追随して小安い。ユーロドルは1.12台前半で20ポイント程度下押し。ユーロ円は114.50-60レベルから一時114.20近辺に下落。ただ、対ポンドでは買われており、ユーロ安は限定的。

 ドル円は当初、102円挟みでの小動きだったが、欧州株の下げ幅拡大とともに円買い圧力が再燃、101.70台へと軟化している。ただ、東京早朝の安値101.74レベルはサポートされており、現状では底割れは回避されている。

 NY原油先物は時間外取引で43ドル台前半へと下げ幅を拡大。資源国通貨には重石となっている。ただ、豪ドルやカナダドルの下げはポンドと比較すると限定的。

 このあとのNY市場では8月の米消費者物価指数、9月のミシガン大学消費者信頼感指数・速報値が発表される。

みんかぶ「KlugFX」 松木秀明

[紹介元] 為替市場レビュー | Klug クルーク 【東京市場】円買い優勢、ドル円は102円台前半