豪CPI好結果でどうなる来週の「RBA」、利下げ確率50%割り込む

 27日午前10時半に発表された豪州の4-6月期GDPは、全体の数字はほぼ予想通りも、 注目されるトリム(刈り込み)平均は前期比、前年比がともに予想を上回る高結果となりました。  この結果を受けて豪ドルは瞬間上昇も、すぐに値を戻す展開に。 豪ドル/米ドルでは0.75ちょうど近辺から0.7550超えも、上昇分をすべて解消し発表前の水準に。 豪ドル円は78円90銭近辺から79円台半ば超えも、こちらも上昇分をすべて解消しています。  もっとも、来週2日の豪中銀(RBA)金融政策理事会での利下げ見通しには若干の影響が出ています。 金利面からの利下げ確率を見ると、 昨日の時点では約6割弱が利下げ、4割強が据え置きという状況でしたが CPIをうけて、利下げが49.9%とわずかながら50%を割り込み、据え置き見通しが50.1%と逆転しました。  ごくわずかの差であり、発表後のバイアスなども意識するとRBA理事会までには再び利下げ派が優勢となっていてもおかしくはありませんが、やや気になるところ。 ブレグジット後の混乱が残る中で行われた今月はじめの理事会では今日のCPIの結果待ちで利下げが見送られたと一般的に見なされているなど、豪中銀にとって、相当重要な指標だけに、このまま据え置きになってもおかしくはなさそうです。  いずれにせよ、ここまで見通しが割れていると、利下げ、据え置きどちらの結果になっても決まったほうにかなり動くと予想されるだけに、2日の結果に要注目です。

[紹介元] ダックビル為替研究所 | Klug クルーク 豪CPI好結果でどうなる来週の「RBA」、利下げ確率50%割り込む