XMで取引をするということは様々なメリットが生じることになりますが、逆にデメリットも抱え込むことになってしまいます。
ひとことで言えば、国内業者にないメリットを存分に享受できる代わり国内業者には当たり前のように存在するメリットの一部を捨てなくてはならなくなるというのが、デメリットとして浮かび上がることになります。
その詳細についてこの項目ではチェックしていくことにしたいと思います。
XMを利用するメリットは多数存在
まずはXMを利用する「メリット」から見ていくことにしましょう。
国際的に多くの国で認証を受けた安全な業者
XMは複数の国で「金融ライセンス」を取得しており、お墨付きのある業者であることは大きなメリットとなっています。
現状ではもともとの事業出身国である「キプロス」のライセンスのほか、下記の国でライセンスを取得しております。
・「イギリス」「ドイツ」「スペイン」「ハンガリー」「イタリア」「フランス」
・「フィンランド」「ポーランド」「オランダ」「スウェーデン」
ライセンスの取得は国よって難易度が違いますが、これだけの国でライセンスを取得しているXMは「EU加盟国」の域内でしっかりとしたビジネスを行っていることがわかります。
※追記 2017年から日本人の新規口座申し込みは「セーシェル口座」に移行されましたので、上記の金融ライセンスは保有しておりません。2017年当時は安全性に疑問を唱える声が多かったのですが、2018年にXMの決断が「英断」であったことが発覚しました。詳しくは下記のまとめ記事をご覧ください。
世界23カ国で事業展開しており日本語にも対応
XMは世界23カ国ですでに事業展開を行っており、マルチランゲージのサイトをもっていますが、日本語対応のレベルも高いのは大きなメリットになっています。
とくに日本の個人投資家の獲得には並々ならぬ力を入れているため、国内業者に負けぬ日本語での顧客対応をしている点もメリットと言えます。
平日の朝9時から午後21時までは、リアルタイムチャットでヘルプデスクとコミュニケーションが可能ですし、24時間メールでの問い合わせに対応してくれるため、国内業者に準ずる日本語での対応を受けることができるのです。
国内業者には真似できない大きなレバレッジ
国内の業者ではいまや「最大25倍のレバレッジ」しか利用することができなくなっていますが、XMはこうした国内の法律に制限されることはないため、最大888倍というハイレバレッジを使った売買が可能になっています。
これはXMを利用するメリットのうちでも最大級のもので、投資効率の高さは国内業者を利用していたのでは絶対に手に入れることはできませんので、この点に魅力を感じて取引する日本の投資家が増えているのです。
※2018年、ESMAの規制実施により欧州でもレバレッジ規制が実施されましたが、XMはセーシェルに法人を移行したことで変わらず最大レバレッジ888倍を提供しています。
豊富なボーナスプログラムも大きな魅力
国内の業者は「景表法」による規制を受けているため、投資家に与えるインセンティブもかなり、こじんまりとしたものにならざるを得ません。
しかし、海外業者の場合にはこうした制限は一切受けていませんので、思い切ったインセンティブを利用者に提供することになります。
その目玉となっているのが「ボーナスプログラム」で、XMでも口座開設、初回入金、毎回入金、取引ポイントなどいくつもの異なる形でボーナスが支給されるようになっています。
特に集中的なプロモーションでは、そのレートが高くなることもあるため、登録者にとってはとてもメリットの多い口座となっています。
競合他社も同様のボーナスプログラムを実施していますが、近年ではそのコンスタントなプロモーションレベルから、XMが海外業者の中でも「トップレベルのボーナスプログラム」を展開する事業者になってきているのです。
(詳細は下記のボーナスプログラムの項目をご参照ください)
リアルタイム入金制度を確立
海外FX業者との取引はとにかく資金の出し入れに気を使わされます。
XMでは国内の個人投資家の利用を最大限に考慮して、国内業者並みの「リアルタイム入金」を実現しているところが非常に大きなメリットとなっています。
クレジットカードやネッテラーなら、国内業者とまったく遜色のないリアルタイム入金が24時間可能です。
また、平日の昼間ならば国内に設置された、XMが保有する銀行口座に入金することで、1時間以内に口座に反映する仕組みとなっていますから、使い勝手の良さは海外業者の中でもトップクラスといえます。
出金もできるかぎり簡便な方法を用意
海外FX業者での取引において、最大のネックとなるのが「出金」です。
この領域でも「サイドコスト」はすべてXMが負担してくれるとともに、海外送金以外にネッテラーや独自のXMカードを用意することで、利用者に余分な費用的負担がかからないように配慮した方法を、数多く提供している点が大きなメリットとなっています。
※ネッテラーとXMカードは2016年に廃止されとります。現在は「mybitwallet」が便利です。
投資家補償基金(ICF)加入で2万ユーロまで補償
海外FX業者は、自社の事業資金と顧客からの預かり資金を分別管理しているところは多いのですが、国内でいうところの「信託保全」にあたるような補償を行うところは意外に少ないものです。
しかしXMは投資家補償基金ICFに加入していることから、ひとり最大2万ユーロ(約240万円)の初期投入証拠金まで補償してくれるサービスを受けることが可能になっています。
※日本人はセーシェル口座限定の為、投資家補償基金には加入しておりません。別途分別管理とAIGの保険に加入をしております。
多彩なプラットフォームを利用してMT4・MT5で売買が可能
XMではウインドウズPC、MAC、iPhone、iPad、Androidなど今流行のデバイスを通じて「MT4」で売買できるソフトやアプリをすべて用意しています。※2017年からはMT5も追加
手持ちのデバイスで確実に売買をスタートさせることが可能となっていますので、外出先でも安心してトレードを行うことが可能です。
これも国内業者に匹敵する充実度であり、日本の個人投資家の動向をかなり意識した設定となっていることがわかります。
国内業者に肉薄する狭いスプレッド設定
XMでは近年国内業者に肉薄する形でスプレッドの縮小化に取り組んでいます。
マイクロ口座やスタンダード口座も最低1pipsといった、一昔と比較すると、狭いスプレッド設定にしていますが、さらにそれに加えて「ECN」を実装した「Zero口座」と呼ばれる最小ゼロスプレッドの口座も開設し、国内における業者のスプレッド最狭化を追いかける動きをしています。
これも日本の個人投資家が魅力を感じてくれるためのプロモーションであり、積極的な努力を継続していることがわかります。
日本語対応のWebセミナーや売買シグナル配信
XMではさらに国内投資家向けに、日本語対応のwebセミナーや売買シグナルの配信など、トレードに対する知見を高めるようなサービスも積極的に行っています。
元来海外FX業者はこうした日本の店頭FX業者が行うような、初心者をターゲットにした顧客対応は得意ではありませんでしたが、海外FX業者としては珍しくこうしたプロモーションや顧客満足度の向上に勤める動きをXMは積極的に行っているのです。
これも、ほかの海外FX業者にはない、XMを選択する大きなメリットといえます。
ゼロカットシステムによる損失有限化の実現
XMにはゼロカットシステムという投入証拠金以上の損失がでても、投資家に請求しないプログラムが存在しています。
この仕組みの元ではどんな暴落があっても、投入証拠金以上の損失を問われない、いわば損失有限化プログラムが履行されますので、ある意味で国内FX業者を利用して取引するよりも、数段安全性の高いディールを実現することができるのです。
VPSを利用して自動売買が可能
MT4はEAと呼ばれるプログラムをインストールすれば、自動売買を行うことができます。
もちろん、自分のPCでも自動売買を行うことはできますが、更にお勧めの方法として月額28ドルを負担すると外部の仮想化されたサーバー(VPS)を使ってノンストップの自動売買を利用することも可能になります。
自宅のPCを24時間電源を落とさず、しかもネットワークの接続も確保しなければ、自動売買のプログラムは作動しませんので、VPSを使用するメリットを大きいと言えます。
XMが選択したきわめて自社サーバーとの親和性の高いVPSだけに利用効果は抜群で、国内ではなにかと制約の多いMT4による自動売買を確実に利用することが可能となります。
以上のような非常に多岐にわたるメリットがあるのがXMなのです。
デメリットとして考えられること
一方XMの利用にもそれなりの「デメリット」が存在します。
しかし殆どのデメリットは、XMだからということよりも海外FX業者の取引ならではのデメリットともいえるのです。
そのいくつかを上げてみると以下のようになります。
出金に時間がかかったり手数料が発生することがある
海外FX業者を利用して売買している以上、やむをえないのがその出金に関するプロセスが国内での取引に比べてかなり遅いことです。
とくに銀行を使った「海外送金」では4営業日から5営業日は電信扱いでも時間がかかってしまいます。また間に、土日がはさまればそれ以上の時間がかかることになってまうのです。
また、クレジットカードの出金でも早くても1営業日、遅ければ4営業日はかかってしまいます。
こうしたことからXMでは、ネッテラーを使ったリアルタイム出金や、専用のXMデビッドカードを使ったリアルタイム出金も用意しています。
それでも全ての「出金プログラム」が日本国内と同等のレベルというわけにはいかない状況なのです。これはやはりデメリットといえます。
利益が出たときの課税方式が国内業者と異なる
国内のFX業者の利益にたいしての課税方式と、海外FX利益の課税方式は、かなりの乖離が見られます。
国内業者を利用した場合には「申告分離課税」が適用になり復興税を含めても、「20.315%」の定率の税金を利益に対して支払えば、ほかの収入の税金には一切影響を与えません。
しかし、海外FXの利益は「総合課税」の対象となり、給与所得に上乗せして課税されるため、もともと収入の高い投資家の場合はかなりの増税になってしまうというリスクが生じてしまいます。
これは、もちろん「儲かったときの話」ですから何も利益が出ないときから心配することではありませんが、税制上ではXM使用には大きなデメリットが生じることになるのです。
他商品との損益通算や繰越控除がつかえない
2012年から施行された税制改正では、国内のFXで利益が出た場合CFDやバイナリーオプション、商品先物、日経225、TOPIX先物などと損益通算することが可能になっています。
しかし、残念ながら海外FXはその対象から外れています。
もちろんこうした商品の投資もやっていて、損失がでなくては損益通算にはなりませんから、誰にでも適用する話ではありませんが、これもある意味デメリットのひとつです。
またFX単体で損失が出た場合に、確定申告時に申告しておくと「最大3年間損失額を繰り越す」ことができる仕組みも国内のFX取引における損失だけに限られていますので、海外FXでの損失はリカバーしようがないものとなってしまうのです。
国内業者にない部分だけ積極利用すれば十分に機能
このように海外FXにはいくつかの決定的なデメリットがあり、XMの取引でもこうした部分は払拭できていないのが現実です。
ただ、海外FXは国内業者にはない大きなメリットのある取引ですから、デメリットのことを中心に考えるよりも「メリットを大きく引き出す」ことを考えた方が利用価値は高まります。
国内業者にメリットのある部分は国内でそれを最大限活かし、足りない部分を補完的にXMの活用で、その価値を高めるといった前向きな利用法がもっとも海外FX業者での取引を意味のあるものにしてくれるのです。
したがって、国内か海外かという「二者択一の選択」で考えていくのはほとんど意味はありません。XMをうまく使いこなしている、国内の個人投資家はこのことをかなりよく理解できている人といえます。
たとえば当初資金が10万円しかないトレーダーは、100万円まではXMで短期間に増やすようにして、そこからは出金して国内の業者で手堅く運用していく。といったようなハイブリッドな使い方などは海外FXの有効利用として注目されるものになるのです。
強力なトレンド相場で、誰がみても上昇・下落する形というのは1ヵ月に1回は登場することになります。そのトレンド相場を最大限生かせるのがXMです。
その強力なトレンド相場において、国内業者に10万円を預けてもレバレッジは25倍までしか掛けられませんので、それを100万円にするにはかなりの時間を要しています。
一方、XMを使った運用では、うまくトレンドの流れに乗ったピラミッティングを仕掛けることができれば、ハイレバレッジを掛けて1回のチャンスで大きな利益を手にすることができます。
XMを使って、大きくなった資金をさらに大きくするプロセスは、国内の25倍のレバレッジでしっかり増やしていけば、国内業者に与えられた様々な税制上の特典も活かすことができるというわけです。
このように発想を変えるだけでも、XMを自在に使いこなすことができるようになります。